多くの企業にとって、サイト制作は数年に一度あるかないかの機会です。そのため計画を始めるとき、価格、デザインのテイスト、機能にばかり目が向き、サイトを長く使っていくうえで本当に影響する大切な問題を見落としがちです。
たとえば、サイトが完成してから、コンテンツが管理しにくいとわかったり、機能を追加したくても元の構成に制約されたり、制作会社を変えようとしたときに、ドメインやサイトのアカウント、重要なデータが自社の手元になかったと気づいたりすることがあります。こうした問題は公開直後には表に出ないこともありますが、将来の保守やリニューアルのコストを増やすおそれがあります。
つまり、サイト制作の前に本当に確認すべきなのは「サイトをどんな見た目にするか」だけではありません。サイトの目的、コンテンツの計画、SEO、機能の拡張、保守の方法、そして企業が自社のデジタル資産を握っているかどうかも含まれます。
この記事では、サイト制作の前に特に気をつけたい 10 のポイントを整理します。プロジェクトを始める前に大切な問題をはっきりさせ、その後の修正や作り直しのリスクを減らし、サイトが企業の長期的な成長をより安定して支えられるようにするための参考にしてください。
要点まとめ
サイト制作で気をつけることをざっと知りたい場合は、まず次のポイントを押さえておきましょう。
- サイト制作の前に、まずビジネスの目的と中心となる要件を確認し、そのうえでサイト構成、機能、予算を決めましょう。
- サイトのコンテンツ、SEO、検索を意識した構成は、計画の段階から考えるべきで、サイトの完成後に後回しにしないようにしましょう。
- ドメイン、サイトの管理画面、重要なデジタルサービスの管理権限は、企業自身が握っておくことをおすすめします。
- 機能は多ければよいわけではありません。いま本当に必要な機能を優先して完成させ、同時に将来の拡張の余地を残しましょう。
- 公開はゴールではありません。その後もコンテンツの更新、データの計測、SEO、保守、使い心地の改善を続けていくべきです。
- 一度でサイトを完璧に仕上げようとするより、正しい土台をつくり、企業のニーズに合わせてサイトが成長し続けられるようにすることのほうが大切です。
サイト制作の前に、なぜ計画が必要なのか?
サイト制作には、デザイン、コンテンツ、機能、検索エンジン最適化(SEO)、その後の保守など、さまざまな側面があります。プロジェクトを始める前に方向性を確認しておかないと、制作の途中で要件の不足に気づき、修正を繰り返すことになりやすく、当初の予算や公開時期にまで影響することがあります。
初期の計画の目的は、最初からすべての細部を決めることではなく、まずいくつかの大切な方向性を確認することです。
- サイトでおもに何を達成したいか?
- おもにどのようなターゲット顧客に向けたサイトか?
- サイトにはどのような中心となるコンテンツと機能が必要か?
- 将来、ほかの機能やサービスを追加する可能性はあるか?
- 公開後のサイトの管理と保守は誰が担当するか?
こうした中心となる方向性がはっきりしていれば、その後のサイト構成、デザイン、機能の計画にも明確なよりどころができます。
サイトの計画は、その後の検索での露出にも影響する
将来、検索エンジンから自然流入を得たいと考えているなら、SEO もサイトが完成してから取り組むのではなく、計画の段階から考えておくべきです。
たとえば、ページの分類、ナビゲーションの構成、URL の構成、内部リンクは、どれも検索エンジンがサイトのコンテンツをどのように見つけ、理解するかに影響します。Google の公式 SEO ガイドでも、論理的なサイト構成をつくり、検索エンジンがたどれるリンクでページ同士をつなぐことがすすめられています。
そのため、いまはまだ SEO に大きな予算をかけていなくても、サイト制作の段階で検索の土台を整えておき、将来サイト構成を見直すコストを抑えることをおすすめします。
参考資料: Google SEO スターター ガイド
すべての要件を一度に形にする必要はない
初期の計画をしっかり行うといっても、サイトの最初のバージョンにすべての機能を盛り込まなければならないわけではありません。
むしろ、まずいちばん大切な要件を確認して中心となるサイトを完成させ、その後の事業の状況に応じて少しずつ拡張していくほうが、たいていは現実的です。
つまり、サイト制作の前に少し多めに時間をかけて方向性を確認することは、プロジェクトを長引かせることではなく、その後の修正の繰り返しや作り直しのリスクを減らすことなのです。
あわせて読む:サイト制作の流れ完全ガイド
サイト制作で気をつけることは?
サイト制作が関わる範囲は広いものの、最初からすべての技術的な細部を理解しておく必要はありません。本当に大切なのは、サイトの品質、その後の管理、将来の発展に影響する重要なポイントを押さえておくことです。
ここでは、サイト制作の前に確認しておきたい 10 のポイントを整理します。
1. サイトで本当に達成したい目的を先に確認する
サイト制作の前に最初にすべきことは、デザインのテイストや使う技術を決めることではなく、サイトでどんな課題を解決したいのかを確認することです。
たとえば:
- 企業のブランドイメージを築く
- 製品とサービスを紹介する
- 見込み客からの問い合わせを増やす
- 検索での露出を高める
- オンライン予約や取引の手段を提供する
- 既存顧客へのサービスを支える
目的が違えば、サイト構成、コンテンツ、機能、予算も変わります。
そのため、最初に「サイトにどんなページが必要か」を話し合うより、まず「ユーザーがサイトに来たあと、どんな行動をとってほしいか」を確認し、その目的に沿ってサイトを計画することをおすすめします。
2. ページ数だけで要件と予算を判断しない
「サイトが何ページあるか」は、大まかな見積のよりどころにはなりますが、サイト制作の複雑さを十分に表すものではありません。
同じ 10 ページの企業サイトでも、次のような要件によって大きな差が生まれます。
- オーダーメイドのデザインが必要か
- 多言語対応が必要か
- 特殊な機能を含むか
- システム連携が必要か
- コンテンツと SEO の計画が必要か
- 管理画面での管理方法が異なるか
そのため、サイトの見積を比べるときは、ページ数だけで価格が妥当かどうかを判断するのではなく、実際のサービス範囲と必要な機能もあわせて確認するべきです。
サイトの予算についてもっと知りたい場合は、サイト制作費用完全ガイドもあわせてご覧ください。
3. サイトのコンテンツは開発が終わるまで後回しにしない
サイト制作でもっとも遅れが出やすい工程のひとつが、コンテンツの準備です。
企業がふつう用意する必要があるもの:
- 会社紹介
- 製品とサービスの情報
- 画像素材
- 導入事例
- よくある質問
- 連絡先
サイトのデザインと開発が終わってからコンテンツの整理を始めると、計画していたページが実際の資料に合わないとわかり、レイアウトやサイト構成を見直すことになりがちです。
そのため、サイトのコンテンツは最後に流し込むのではなく、サイト構成と同時に計画するのが理想です。
あわせて読む:サイト制作にはどのくらい時間がかかる?
4. ドメインと重要なアカウントは企業が握る
ドメインは企業にとって重要なデジタル資産です。そのため、制作会社や個人の協力者の名義ですべて登録するのではなく、企業自身が管理権限を持つことをおすすめします。
ドメインのほかにも、サイトの運営に関わる重要なアカウントは企業が握っておくことをおすすめします。たとえば:
- ドメイン管理アカウント
- サイトの管理画面
- サイト分析ツール
- 検索管理ツール
- 広告と計測のツール
- そのほかのサードパーティサービス
ICANN も、ドメインの登録者に対して、登録連絡先の情報を正しく保ち、ドメインを管理するレジストラとアカウント情報を把握しておくことをすすめています。
参考資料: ICANN ドメイン名登録者向け情報
5. SEO とコンテンツの構成は最初から考える
将来、Google などの検索エンジンを通じてサイトの露出を得たいなら、SEOはサイトの公開後まで待つべきではありません。
サイト制作の段階で、次のような点を考えておくべきです。
- わかりやすいページ構成
- 理解しやすい URL
- 見出しとコンテンツの階層
- 内部リンク
- 画像の代替テキスト
- 検索エンジンがアクセスできるコンテンツ
Google の SEO スターター ガイドでも、サイトの整理、内容がわかる URL、リンク、コンテンツの質が、検索最適化の重要な土台として挙げられています。
参考資料: Google SEO スターター ガイド
SEO はキーワードをいくつか加えることではなく、サイト構成の段階から、ユーザーにも検索エンジンにも理解しやすいコンテンツの環境をつくることです。
6. スマートフォン表示とサイトのパフォーマンスを確認する
いまのサイトは、パソコンで正しく表示されるかを確認するだけでは足りず、さまざまな画面サイズや端末での使い心地も考える必要があります。
レスポンシブデザインのほかにも、次の点に気をつけましょう。
- ページの読み込み速度
- 画像が大きすぎないか
- 操作がスムーズか
- 文字が読みやすいか
- ボタンが押しやすいか
- ページの読み込み中にレイアウトが大きくずれないか
Google の Core Web Vitals は、読み込みのパフォーマンス、操作への応答性、視覚的な安定性といった指標で、実際のユーザーのページ体験を測ります。そのため、サイトのパフォーマンスも制作とテストの段階に組み込むべきです。
7. 機能を増やすために不要な機能を加えない
サイトの機能は多ければよいというものではありません。
いまはブランド紹介と顧客からの問い合わせだけが必要なら、最初から会員機能、EC、予約、複雑な管理システムを加える必要は必ずしもありません。
機能をひとつ加えるたびに、次のようなものが増える可能性があります。
- 開発コスト
- テストの時間
- 操作の複雑さ
- その後の保守コスト
8. サイトに将来の拡張性があるかを確認する
企業のサイトへのニーズは、事業の成長とともに変わっていくのがふつうです。
いまはコーポレートサイトだけでも、将来は次のようなものを加える必要が出てくるかもしれません。
- 多言語対応
- AI カスタマーサポート
- 会員システム
- オンライン予約
- EC での取引
- 顧客管理システム
- そのほかの社内システムとの連携
そのため、サイト制作の初期にこれらの機能をすべて完成させる必要はありませんが、いまのサイト構成に無理のない拡張の余地が残されているかは確認しておくべきです。
これこそが、「いますべてをつくる必要はない」と「将来をまったく計画していない」の最大の違いです。
9. サイトの保守とその後の費用を事前に確認する
サイトは公開後も継続的な管理が必要になります。そのため、依頼する前に、どの項目が一度きりの制作費で、どの項目がその後にかかる費用なのかを確認しておきましょう。
たとえば:
- ドメインの更新
- サーバーやプラットフォームの費用
- サイトの保守
- システムのアップデート
- 技術サポート
- 機能の拡張
- SEO とコンテンツの運営
こうした費用を事前に確認しておけば、初期の制作価格だけを見て、サイトを長く運営するためにかかるコストを見落とすことを防げます。
10. サイトのデータ、権限、納品物を確認する
最後に見落とされやすいのが、サイトの完成後に企業が実際に何を受け取るのかという点です。
依頼する前に、次の点を確認しておけます。
- サイトの管理画面の権限
- ドメインの管理権限
- サイトのコンテンツとデータ
- サードパーティサービスのアカウント
- デザインデータやそのほか取り決めた納品ファイル
- サイトの移管方法
- 契約で取り決めた知的財産権と使用権
サイトの作り方によって納品物は異なることがあるため、どのサイトでも同じものを提供すべきだと考える必要はありませんが、依頼する前にはっきり取り決めておくべきです。
サイト制作で気をつけることは多く見えますが、核心はじつは 3 つにまとめられます。いま何の課題を解決したいのか、企業は何を握っておくべきか、そして将来の発展の余地を残しているか、です。
サイト制作を始める前にこの 3 つの方向性をはっきりさせておけば、公開後に初めて気づくような問題の多くを避けられます。
サイトの完成後に気をつけることは?

サイトの本番公開は制作段階の区切りですが、サイトに関する仕事がそこで終わるわけではありません。
企業の製品、サービス、市場は変わり続けるため、サイトも実際の事業の状況に合わせて調整していく必要があります。サイトを一度きりの制作プロジェクトと考えるより、継続して運営していくデジタル資産ととらえるほうが適しています。
公開後は、次のような点に引き続き気を配ることをおすすめします。
1. サイトのデータ計測を整える
公開後はまず、基本的なデータ計測が正しく動いているかを確認しましょう。
たとえば、サイト分析ツールで次のようなことを把握します。
- どれくらいのユーザーがサイトを訪れているか
- ユーザーがどの経路から来ているか
- どのページがよく見られているか
- ユーザーがサイト内でどんな操作をしているか
- 問い合わせ、予約、そのほかの重要な行動が完了しているか
実際のデータがあれば、感覚だけに頼ってサイトを直すのではなく、サイトのどこを調整すべきかをより客観的に判断できます。
Google アナリティクスでも、イベントとキーイベントを使ってサイト上のユーザーの重要な行動を測定し、サイトが想定した目的を達成しているかを把握することがすすめられています。
参考資料: Google アナリティクスのイベントについて
2. サイトのコンテンツを更新し続ける
企業の製品、サービス、事例、市場の情報は変わり続ける可能性があるため、サイトのコンテンツも定期的に見直すべきです。
たとえば:
- 製品とサービスの情報を更新する
- 新しい導入事例を追加する
- 新しいよくある質問に答える
- 専門的な記事を公開する
- 古くなったコンテンツを更新する
更新を続けるのは、サイトを「更新しているように見せる」ためではなく、サイトが提供する情報を正確で役に立つ状態に保ち、ターゲット顧客が本当に知りたい疑問に答え続けるためです。
3. SEO と検索での露出に取り組み続ける
自然検索から流入を得たいなら、サイトの公開後からコンテンツと検索での成果を積み重ねていけます。
たとえば:
- 中心となるテーマのコンテンツをつくる
- 関連する記事を継続して公開する
- 無理のない内部リンクを整える
- 成果が落ちたコンテンツや情報が古くなったコンテンツを更新する
- 検索での表示回数とクリック数の変化を見る
Google Search Console を使えば、サイト管理者は Google 検索でのサイトの表示回数、クリック数、検索語句、インデックスの状況を確認でき、その後の SEO 改善の重要なよりどころになります。
4. サイトの保守とセキュリティを定期的に確認する
サイトを長く運営していくには、サイトの機能、サードパーティサービス、フォーム、関連するシステムが正しく動いているかを確認するといった、基本的な技術面の保守が欠かせません。
継続的なアップデートが必要なパッケージ、プラグイン、そのほかのソフトウェアを使っている場合は、適切なアップデートと保守の仕組みも整えておきましょう。
あわせて、重要なアカウントには適切な権限管理とセキュリティ対策を施し、アカウントやシステムの問題でサイトの運営に支障が出ないようにしましょう。
5. ユーザーの行動をもとにサイトを改善し続ける
公開前の計画は、企業のニーズとその時点の情報にもとづく判断です。実際に公開して初めて、ユーザーの実際の行動が積み重なり始めます。
たとえば、企業は次のようなことに気づくかもしれません。
- 一部の重要なページがほとんど見られていない
- 訪問者がサービス内容を読んでも、問い合わせまで進まない
- スマートフォンのユーザーの操作の成果が低い
- 一部の記事は大きな流入をもたらしているのに、その後の行動につながっていない
こうした情報はどれも、その後のサイト改善のよりどころになります。
公開後の仕事は、際限なく機能を増やすことではなく、データでサイトの実際の成果を把握し、次に力を入れる価値のあるところを決めることです。
そうしてこそ、サイトは完成したひとつのプロジェクトから、ブランド、マーケティング、営業の成長を長く支えるデジタル資産へと育っていきます。
サイト制作でよくある失敗は?

サイトの問題の多くは、技術的なミスではなく、計画や協力の過程で合わない判断をしたことから生まれます。
ここでは、企業がサイト制作の過程で陥りやすく、前もって避けておきたい失敗を紹介します。
1. 要件を確認する前に制作を急いで始める
企業はサイトをできるだけ早く公開したいと考え、要件が十分に固まる前にデザインと開発を始めてしまうことがあります。
しかし、制作の途中で次のようなことに気づくと:
- サイト構成を見直す必要がある
- もともと重要なページが抜けていた
- 必要な機能が想定と違っていた
- コンテンツが元のデザインと合わない
すでに終わった作業をやり直す必要が出てくるかもしれません。
サイトはすばやく制作できますが、始める前には中心となる目的、サイト構成、おもな機能を確認しておき、初期の計画の不足をあとからの修正で補うことにならないようにしましょう。
2. 最初に価格だけで比べる
サイトの見積は比べやすいため、企業が最初に注目する条件になりがちです。
しかし、サイトのプランが違えば、その裏にあるデザインの進め方、機能の範囲、SEO の計画、保守サービス、技術的な構成もまったく異なることがあります。
最終的な見積の金額だけを比べ、実際のサービス内容を確認しないと、価格は安く見えても、企業の本当のニーズに合わないプランを選んでしまいがちです。
サイトの予算は、価格だけを切り離して比べるのではなく、要件とあわせて検討するべきです。
あわせて読む:サイト制作会社の選び方は?
3. サイトの完成間近になってコンテンツを準備し始める
これはサイト制作プロジェクトでとてもよくある状況です。
サイトのページはできあがっているのに、会社紹介、製品資料、事例、画像がまだそろっておらず、結局は仮の文章や不完全な素材を使うしかなくなります。
その結果、サイトは技術的には完成していても、なかなか本番公開できないということになりかねません。
4. 制作の途中で要件を増やし続ける
サイト制作の途中で新しいアイデアが出てくるのは自然なことですが、アイデアをすべてすぐにいまのプロジェクトに加えていくと、要件の範囲が広がり続けやすくなります。
たとえば、もともとは企業サイトだけだったのに、制作の途中で次々と次のようなものが加わります。
- 会員機能
- オンライン予約
- 多言語対応
- AI カスタマーサポート
- そのほかのシステム連携
こうした機能はどれもそれ自体に価値があるかもしれませんが、必ずしも第 1 段階で完成させる必要があるわけではありません。
より適した方法は、次のように分けることです。
いま公開するために欠かせない要件と将来少しずつ加えていける要件。
こうすることで、第 1 段階のプロジェクトの範囲をはっきり保て、公開時期が延び続けることも避けられます。
5. すべてのアカウントと権限を制作会社に任せる
ドメイン、分析ツール、そのほかのサービスの設定を制作会社に手伝ってもらうこと自体は問題ありません。しかし企業は、それらのアカウントを誰が持っているのか、自社に必要な管理権限があるのかを把握しておくべきです。
企業が次のことをまったく知らないと:
- ドメインをどこで管理しているか
- サイトをどこに公開しているか
- 分析ツールでどのアカウントを使っているか
- サードパーティサービスを誰が申し込んだか
将来パートナーを変えたりサイトを調整したりする必要が出たとき、移管が難しくなるおそれがあります。
そのため、サイトの管理は専門のチームに任せてもかまいませんが、中心となるデジタル資産のコントロールは企業が握っておくことをおすすめします。
6. 公開後にサイトを管理しなくなる
最後によくある失敗は、「サイトの公開」をサイト制作プロジェクト全体のゴールと考えてしまうことです。
サイトを何年も更新しないと:
- 製品情報が古くなっている可能性がある
- 導入事例が積み重なっていかない
- 検索向けのコンテンツが少しずつ競争力を失う
- ユーザーのニーズがすでに変わっている
- もともとのコンバージョンの流れが合わなくなっている可能性がある
サイトを頻繁にリニューアルする必要は必ずしもありませんが、コンテンツ、機能、データがいまの事業のニーズに合っているかは定期的に確認するべきです。
こうした失敗を避けるカギは、サイト制作プロジェクトを複雑にすることではなく、始める前に大切なことをはっきりさせ、「いま完成させるべき」要件と「将来発展させていける」要件を分けておくことです。
そうすれば、サイト制作の過程がよりスムーズになるだけでなく、長く使えて成長を続けられる企業サイトをつくれる可能性も高まります。
よくある質問(FAQ)
初めてサイトを制作するとき、いちばん気をつけることは何ですか?▼
初めてサイトを制作するとき、いちばん大切なのは、デザインのテイストや使う技術を先に決めることではなく、サイトの目的を確認することです。
まず次の点をはっきりさせることをおすすめします。
- サイトはおもにどんな顧客に向けたものか?
- サイトでどんな課題を解決したいか?
- 訪問者がサイトに来たあと、どんな行動をとってほしいか?
- いまの段階でいちばん大切な機能は何か?
こうした方向性を確認してから、サイト構成、コンテンツ、機能を計画すれば、たいていその後の修正の繰り返しを減らせます。
サイト制作の前に、どんな資料を準備すればよいですか?▼
プロジェクトを始める前にすべての資料をそろえておく必要はありませんが、少なくとも次のようなものは整理しておけます。
- 会社とブランドの紹介
まとめ
サイト制作で気をつけることは多いものの、だからといってサイトの計画を必要以上に複雑にする必要はありません。
本当に大切なのは、プロジェクトを始める前に、サイトで解決したい課題、企業が握っておくべき権限、そして将来考えられる発展の方向性を確認しておくことです。こうした中心となる問題がはっきりしていれば、その後のサイト構成、デザイン、機能、予算の計画にも明確なよりどころができます。
サイトの目的、コンテンツの準備、SEO、スマートフォンでの使い心地から、ドメインの権限、その後の保守、機能の拡張まで、どれも別々のことに見えますが、じつはすべて同じことを指しています。サイトは一度きりの制作プロジェクトではなく、長く運営していく企業のデジタル資産だということです。
そのため、サイト制作を始める前は、サイトをどんな見た目にするかを急いで決めるより、要件、予算、コンテンツ、権限、その後の管理の方法を先にはっきりさせておくことをおすすめします。
企業サイトを計画しているものの、いまの段階で本当に必要な機能は何か、サイト構成をどう組み立てるべきか、将来に向けてどんな拡張の余地を残すべきかがまだわからない場合は、TimTech までお気軽にご相談ください。企業のいまのビジネス上の目的と実際のニーズから出発し、サイトの計画の方向性を一緒にはっきりさせたうえで、合った作り方を決めるお手伝いをします。



